クマタカ 森の王者…舞う

田辺市　2006.10.25

クマタカが現れると見込んだ稜線を見張っていたのですが、ふと何気なく頭の真上に目をやると、ふわりっとクマタカが舞っていました。僕が見込んだのとは反対側の後の山から現れたようです。

予想外の展開に慌てましたが、まずまずの距離から撮ることができました。

クマタカは食物連鎖の頂点に君臨する、自然林に住む『森の王者』です。タカと名前がついていますが、翼の構造や体格はワシの範疇に入ります。

ムササビや時にはニホンザル、ウサギ、ヤマドリ、ヘビなどを狩って食べます。繁殖期にはそれらを掴んで飛んでいるのを何度も見たことがあります。

ほとんどはばたくことなく大きな翼を悠々と広げたまま、僕のことなんか眼中にないかのように、山の向こうに姿を消しました。

自然林の減少とともに、最も絶滅を危惧されている猛禽です。後世までも、クマタカが生息できる広い自然林を残したいものですね。

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