田辺市奇絶峡 2013.6.22.
イヌワシが西の方へ去ると、朝からまったく姿を見せなかったハチクマが、まるで堰を切ったように3個体が入れ替わり立ち代り現れるようになりました。
巣で抱卵しているメスのための獲物探しでしょうか。^ ^
さて、いよいよ、ハチクマの風切羽の換羽が始まりましたよ。
このハチクマはその様子が分かりやすいので、少し説明してみますね。
翼の先の風切羽根を外側から数えてみると、左右の翼ともに8枚目から次の風切羽根(次列風切)との間に段差があることに気がつかれるでしょう。
そう、この8枚が初列風切で、すべて揃っていれば10枚なので、内側の2枚が抜けていることが分かりますね。
このように初列風切は内側から外側に向かって順序良く抜けていきますよ。
このオスは、この時季のハチクマとしては平均的な換羽の始まりかたです。個体によって、換羽の開始がもっと遅いのもあります。
ハチクマは子育てに追われる夏の間に初列風切の換羽が進みます。秋の渡りが始まるまで、この個体は何枚抜けるでしょう。もちろん、最初に抜けたところから新しい風切羽根が伸びてきますよ。
それら換羽の進捗の様子を観察するのも、とても興味深いのです。
それはそうと、そろそろ巣ではヒナが誕生する頃ですから、いよいよ忙しくなりますよ。^ ^
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最終更新日 : 2019-07-02
No title * by meru
内側から外側に向かって順序良く抜けていきます
これはハチクマだけですか。
抜けても綺麗なハチクマですね。
雛、とってもとっても楽しみです。
これはハチクマだけですか。
抜けても綺麗なハチクマですね。
雛、とってもとっても楽しみです。
No title * by Jun ☆彡
胡蝶さん、ありがとうございます。(^_^)v
いたって専門的なので、このブログではごくたまにしか触れませんけど、換羽の観察は最大の関心ごとです。
換羽を理解しないで年齢識別や個体識別は正しく行えません。^ ^
いたって専門的なので、このブログではごくたまにしか触れませんけど、換羽の観察は最大の関心ごとです。
換羽を理解しないで年齢識別や個体識別は正しく行えません。^ ^
No title * by Jun ☆彡
meruさん、ありがとうございます。(^_^)v
色んな猛禽をご覧になられてもうお分かりかと思いますが、初列風切は内側から外側へ、次列風切は外側から内側へ、この傾向はどの野鳥も同じです。ただ、タカ科とハヤブサ科とでは始まり方が少し違います。これを知っているバードウオッチャーはごくごく少ないです。
ヒナは見られませんよ。
色んな猛禽をご覧になられてもうお分かりかと思いますが、初列風切は内側から外側へ、次列風切は外側から内側へ、この傾向はどの野鳥も同じです。ただ、タカ科とハヤブサ科とでは始まり方が少し違います。これを知っているバードウオッチャーはごくごく少ないです。
ヒナは見られませんよ。
野鳥観察の楽しみ方も、色々とあるのですね。
そろそろ雛の誕生ですか。
それも楽しみですね☆