田辺市奇絶峡 2013.6.1.
最初は、林縁のノイバラの葉柄の上に、小さなゴミでも乗っかっているのかと思ったのですが、何となくまとまった形なのが気にり、マクロレンズで覗いてみてびっくり…。
実に丁寧にくるくると巻かれているそれは、3年ぶりに見る「落とし文」だったのです。
大きさは長さが6-7ミリ程度でしょうか。
「落とし文」は昆虫のオトシブミの仲間ガ作るゆりかごで、中に卵が産み付けられているのです。
きっと、林縁の上のほうで作られたのが、下に落ちてきてたまたまこの葉の上に引っかかったのでしょう。
いやー、久しぶりに「落とし文」を見ることができてとっても嬉しかったです。^ ^
そして、「落とし文」の向こうにピンクの瓢箪型のものが見えているでしょう。
それを撮ったのが次の画像です。
大小ふたつの球(たま)が並んでいるんです。 ・
こちらは、バラハナタマバチがノイバラの葉に作る虫こぶで、こちらも中に卵が産み付けられているんです。
トゲのような突起があるこの球はとっても堅くて、試した人の話ではカッターでも歯が立たなかったそうですよ。
「落とし文」も「虫こぶ」も、その中で安全に幼虫が育つために作られた「揺り籃(かご)」なのです。
☆彡 このふたつの「揺り籃」については、ぜひ、こちらを↓あわせてご覧下さいませ。
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最終更新日 : 2019-07-02
No title * by 胡蝶の夢
リンクを辿ってオトシブミの生態を読み、改めて感心しています。
様々な昆虫が子孫を残すための知恵は、人間には及びもつかない複雑さですね。
オトシブミってメキシコにもいるのかしら・・・見てみたい☆
様々な昆虫が子孫を残すための知恵は、人間には及びもつかない複雑さですね。
オトシブミってメキシコにもいるのかしら・・・見てみたい☆
No title * by Jun ☆彡
meruさん、ありがとうございます。(^_^)v
そうですか、栽培種のバラにもできることがありますか~。^ ^
そうですか、栽培種のバラにもできることがありますか~。^ ^
No title * by Jun ☆彡
胡蝶さん、ありがとうございます。(^_^)v
小さな昆虫のどこにそんな凄い能力があるのか、驚愕の他なしといえますね。
小さな昆虫のどこにそんな凄い能力があるのか、驚愕の他なしといえますね。
No title * by Konnichiha
前の記事と会わせてしっかりと勉強させていただきました。ありがとうございます。ナイス! それにしても視力が良いのですね。
No title * by Jun ☆彡
さいださん、ありがとうございます。(^_^)v
見つけられるのは視力のよさだけではなく、目的意識や問題意識の有無によりますね。
見つけられるのは視力のよさだけではなく、目的意識や問題意識の有無によりますね。
可愛くて最初、何だろうって思いました。
どちらも中で卵達がユラユラ揺れて寝ていると思うと、楽しいです。